研究課題/領域番号 |
10410105
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
独語・独文学
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
下宮 忠雄 学習院大学, 文学部, 教授 (90101592)
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研究分担者 |
宮下 茂 学習院大学, 文学部, 教授 (30080419)
川口 洋 学習院大学, 文学部, 教授 (60080412)
轡田 收 学習院大学, 文学部, 教授 (90051325)
保阪 良子 学習院大学, 文学部, 助教授 (20229165)
大貫 敦子 学習院大学, 文学部, 教授 (70176957)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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キーワード | ヨーロッパ / EU / 異文化 / ドイツ語 / ジェンダー / 映画 / 外国人作家 / ゲルマン諸語 |
研究概要 |
本研究チームは1989年以来、「帝政下のドイツ文学・思想・ドイツ語における同時性と非同時性」、「ドイツにおけるナショナリズムの歴史的展開と現代的展望」、「ドイツにおける多文化社会と異文化干渉」と、通時、共時の両方の観点からドイツにおけるナショナリズムの問題を多角的に扱ってきた。そして、今回の「ヨーロッパにおける国民国家と言語の問題」において、ナショナリズムについて考察し解明してきたことが、現在のヨーロッパおよびその中に位置するドイツの文化と社会の特性を明らかにする上で、きわめて重要であることを確認した。 平成10年度は、今までの研究の確認としてワイマール期に焦点をあて、そこでおきた価値観の変換をジェンダーや映像などを具体的な切り口として考察し、現代にもつながる問題点を整理した。 平成11年度は、ヨーロッパにおける多文化社会の具体的な問題として、ドイツにおける外国人作家の問題を主に扱った。異文化が拮抗する空間であり社会であるヨーロッパの特性を、ドイツの特性と比較検討することができた。 最終年の平成12年度は、言語をテーマとして当該の研究課題に沿って具体的に考察した。ドイツ語の新正書法の問題、アメリカ英語がもてはやされているとされる現状の分析、ゲルマン語ゆえに見られるドイツ語の特徴の教授法の観点からの検討などを行った。 なお、以上の広範囲にわたる議論および見解をまとめるのに多くの時間を必要としたため、研究成果報告書を取りまとめるうえで、平成13年度も利用した。
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