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2000 年度 実績報告書

アメリカの文化表象と多文化主義

研究課題

研究課題/領域番号 10410113
研究機関立教大学

研究代表者

鵜月 裕典  立教大学, 文学部, 教授 (00203563)

研究分担者 千石 英世  立教大学, 文学部, 教授 (70094274)
小林 憲二  立教大学, 文学部, 教授 (90092056)
阿部 珠理  立教大学, 社会学部, 教授 (50184213)
一ノ瀬 和夫  立教大学, 経済学部, 助教授 (00145707)
渡辺 信二  立教大学, 文学部, 教授 (00114025)
キーワード多文化主義 / 人種 / エスニシティ / ジェンダー / カルチュラル・スタディーズ / ポピュラー音楽研究 / マスメディア / オーディエンス
研究概要

多文化主義の観点から、アメリカの文化表象に現れた諸問題を、前年度までの議論をふまえ、再考し総括するという目的のもと、研究会議、セミナー等を通して当初の目的の達成につとめた。
年度前期は、前年度までの議論を領域の異なる文化研究の側から再考するため、ポピュラー音楽研究を専門とする三井徹氏を講師とするセミナー「ポピュラー音楽の学際研究」を行い、ポピュラー音楽研究とカルチュラル・スタディーズの動向を概観しながら、そこでの人種、エスニシティ、国民性等の問題の扱われ方を整理した。
年度後期は、前期のセミナーをふまえ、ポピュラー音楽研究とカルチュラル・スタディーズの具体的な実践方法を考えるため、比較文化研究を専門とする佐藤良明氏を講師とするセミナー「メディア時代の文化比較」を行い、日米のポピュラー音楽を比較しながら、大衆文化を、本質主義に陥らずに人種、エスニシティ、国民性といった観点から研究する方法をめぐって議論した。
年度末には、映像文化を、たんに表象の問題としてでなく、マスメディアを介したコミュニケーションの問題、受容の問題として捉え直すために、文化社会学を専門とする長谷正人氏を講師に、オーディエンスについて考えるセミナー「アメリカ映画・オーディエンス・社会」を行い、映画を見るという体験が潜在的に持つ、人種、エスニシティ、ジェンダー等の差異を超越する可能性について議論した。
セミナーを通し、学外の研究者との交流を深めるとともに、本研究を基礎とする今後の研究の課題を整理した。研究成果の一部は、立教大学アメリカ研究所のホームページおよび2001年春刊行予定の『立教アメリカン・スタディーズ』最新号で公表予定である。
また、カルチュラル・スタディーズ関係を中心に資料を収集するとともに、これまで収集した図書資料、映像資料を、今後も研究資源として有効に活用していくための環境整備を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 阿部珠理: "「犬でも狼でもなく」"宇野邦一ほか編『マイノリティは創造する』(せりか書房). 179-200 (2001)

  • [文献書誌] 一ノ瀬和夫: "「アメリカのゲイ演劇」"『世界の文学』(朝日新聞社). 42. 54-56 (2000)

  • [文献書誌] 一ノ瀬和夫: "「ゲイ・シアターの創造力」"宇野邦一ほか編『マイノリティは創造する』(せりか書房). 123-139 (2001)

  • [文献書誌] 鵜月裕典: "『アメリカの歴史を知るための60章』(共編著書)"明石書店. 268 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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