研究課題/領域番号 |
10420012
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
松里 公孝 北海道大学, スラブ研究センター, 助教授 (20240640)
|
研究分担者 |
宇山 智彦 北海道大学, スラブ研究センター, 助教授 (40281852)
下斗米 伸夫 法政大学, 法学部, 教授 (80112986)
袴田 茂樹 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (40148581)
|
キーワード | ロシア / 民族共和国 / ヴォルガ / タタルスタン / ウドムルチヤ / エリート / 地域主義(リージョナリズム) / イスラム改革主義(ジャディーディズム) |
研究概要 |
本年度、松里は全体の総括および現地協力者の組織化を、袴田は連邦政府(大統領府と民族省)の地域政策決定過程に関する資料収集を、下斗米はタタルスタンの外交政策の研究を、宇山は当該地域に関する文献(現地語を含む)の購入と、今世紀初頭のイスラム改革運動(ジャディーディズム)の研究を担当した。 (1) 現地調査:松里がウドムルチャ(1998年9月)とタタルスタン(1999年1月)で現地調査を行った。(2)委託研究組織:研究対象となっている6共和国すべてについて現地協カ者を組織し、過去10年間の政治史クロニクル、エリートの伝記調査、郡・市レベルでの指導者の異動について調査が進行中である。(3)研究会組織:1999年1月29日、スラブ研究センター冬期研究報告会で1パネルを組織した。袴田の司会の下、松里がタタルスタンとウドムルチャについて、一橋大学社会学部の関啓子氏がタタルスタンのエリートについて報告した。(4)邦語での出版:上記研究会での報告に基づく論文集(松里・関共著)が本年4月に出版される。(5)欧米での研究発表:1999年11月にセントルイスで開催されるアメリカ・スラブ学会(AAASS)で組織されるロシアの地方自治に関するパネルで、松里が本プロジェクトの成果に基づいて報告する。(6)欧文での出版:(2)の調査結果が、露文資料集『ロシアのリージョン』シリーズの中の2分捕として出版される。第1分冊は本年夏までには出るだろう。
|