研究概要 |
本年度の研究活動を通じて,研究代表者および研究分担者は,「現代政治経済体制」の形成の「画期」たる時期の歴史分析にとりくんだ。 飯田は,ドイツの「大連合」形成前史を政党・団体・官僚の力学変化に注目して跡づけた。 中山は,フランス第五共和政初期の経済成長路線の戦術転換(ハードランディング)を,争点の連動に注目して分析した。 空井は,複数の政策領域の微視的分析を通じて自民党一党優位体制の基底部の形成を明らかにしようとしたが,とくに後半にはイタリアとの比較を加味した。 中北は,財界の動向と労使関係の変化に焦点をあて,その政党領域への作用をも視野に入れつつ,<55年体制>の成立期・成立局面を分析した。 次年度は,以上の研究を続行・深化させる。
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