研究課題/領域番号 |
10430018
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
岩本 由輝 東北学院大学, 経済学部, 教授 (40006838)
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研究分担者 |
中村 勝 名古屋学院大学, 商学部, 教授 (30105415)
藤田 貞一郎 同志社大学, 商学部, 教授 (80066216)
仁昌寺 正一 東北学院大学, 経済学部, 教授 (40128963)
原田 政美 福井県立大学, 経済学部, 教授 (50244520)
田村 安興 高知大学, 人文学部, 教授 (60163698)
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キーワード | 公設市場 / 近代小売商業の発展 / 流通機構の近代化 / 現金・正札売り / 産業革命 / 労働力の再生産 / 都市化の進展 / 中央卸売市場 |
研究概要 |
本研究は、平成10年度〜12年度の3ヵ年にわたって、8名の研究分担者により、わが国における公設小売市場の生成と展開を、ヨーロッパやアジアの諸国との比較研究も含めて多角的・総合的に研究することを目的にしている。そのため、2年目にあたる平成11年度においては、前年度に重点的に行った研究推進のための視点と方法論の検討、及び全国各地の公設市場に関する資料収集と実態調査を踏まえ、これらの作業をさらに前進させるために努力した。 研究実績としては、まず、平成11年10月30日(土)に名古屋国際会議場において「公設市場の形成と展望」というテーマで行われた市場史研究会第32回大会での活動があげられる。この大会では、岩本由輝が問題提起を行い、徳島達朗の司会の下に、原田政美が「19世紀イギリス市場史に関するノート」、廣田誠が「昭和初年の東京における公私設小売市場の展開」、仁昌寺正一が「那覇市の公設市場--占領下から現在まで--」を報告し、田村安興がコメンテーターを努めて全体討議を行った。その内容は、市場史研究会から、同大会報告レジュメ・資料集として、平成12年1月に発行された。また、平成11年8月には、研究分担者の研究成果を収めた中村勝責任編集『市と糶』(中央印刷出版部)を刊行した。その中に収められている論文は、岩本由輝「タイは市場の中にある」、藤田貞一郎「草創期の京都市公設小売市場」、中村勝「民『蕃』公界と抵抗の交易」、田村安興「大野勇と糶」、仁昌寺正一「株式会社仙台魚市場成立時の一つの紛争」、廣田誠「大正末〜昭和初年の東京における商品見本市」である。
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