研究課題/領域番号 |
10430019
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
金澤 史男 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (40161161)
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研究分担者 |
岡本 英男 東京経済大学, 経済学部, 教授 (40133920)
越智 洋三 東北学院大学, 経済学部, 教授 (40094916)
加藤 栄一 帝京大学, 経済学部, 教授 (30005756)
佐々木 伯朗 東北大学, 経済学部, 助教授 (10263550)
永廣 顕 甲南大学, 経済学部, 助教授 (70268514)
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キーワード | 社会保障基金 / 国民健康保険 / 介護保険 / 福祉国家財政 / 公的年金 / 財政改革 / フランス / イギリス |
研究概要 |
(1)社会保障基金を含めた福祉国家財政システムの国際比較研究という目的に沿って、引続き次の2つの方向で研究を進めた。(1)諸外国精度の研究では、昨年度収集したフランス、スウェーデン関連資料の分析を進めるとともに、新たにイギリスの年金改革及び介護サービス改革の動向を現地でレビューした。また、ドイツ介護保険制度の特質と問題点について町田俊彦氏(専修大学教授)のレクチャー、韓国の通貨危機と福祉財政への影響について兪和氏の報告を受けた。(2)日本の制度改革の動向の研究では、国民健康保険制度について今井勝人氏(武蔵大学教授)、介護保険の導入準備状況について稲川武宣氏(厚生省介護保険制度施行準備室)のレクチャーを受けた。また「健康福祉のまち」として成果を挙げている宮城県涌谷町での調査を実施し、地域福祉と介護保険準備の実態を調査した。 (2)これらの調査研究を踏まえて総括の視座を検討するため、今日の財政改革問題の歴史的意義について林健久氏(地方財政審議会)、システム改革の方向について神野直彦氏(東京大学教授)のレクチャーを受け討論を行なった。日本の場合、年金、保険制度が国と地方の「融合型システム」になっているものが多いだけでなく、一般政府とも「融合」しているが、これを年金、保険組織としてある程度独立させ、また介護サービスなど地方政府の役割を財源面でも強化していく方向などを検討した。
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