研究分担者 |
岡本 英男 東京経済大学, 経済学部, 教授 (40133920)
越智 洋三 東北学院大学, 経済学部, 教授 (40094916)
加藤 榮一 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (30005756)
佐々木 伯朗 東北大学, 経済学部, 助教授 (10263550)
持田 信樹 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (20157829)
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研究概要 |
(1)社会保障基金に関する国内調査研究;日本における中央政府,地方政府,社会保障基金及び三者の関連について検討した.特に2000年4月から実施された介護保険制度に関して、岩手大学井上博夫氏の協力を得て、岩手県湯田町を実態調査し、農村部、中山間地域では介護報酬のみではコストをカバーできない自治体が多く存在していることが明らかになった. (2)先進諸国の社会保障基金をめぐる動向の分析;平成10年度に実施したフランス、スウェーデンおよび平成11年度に実施したイギリスでのレビュー目的の海外調査で収集した資料の整理、分析を進めた.併行してアメリカにおける福祉制度改革の動向,イギリス、ブレア政権下での年金改革,ドイツ・SPD政権下での年金改革の動向について研究した。その結果、年金保険制度自体が財政難に陥り、一般政府への依存を強めていること、一般政府も厳しい財政制約のなかで、福祉政策,年金,保険制度改革を通じて、政策対象のターゲット化が進展しているなどの共通の傾向が明らかになった。 (3)韓国を含めた国際比較による総括;最終的には韓国調査の結果、日本の財政投融資制度改革の実態分析を踏まえて総括する予定である.
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