研究課題/領域番号 |
10430020
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
千田 純一 名古屋大学, 経済学部, 教授 (80022458)
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研究分担者 |
小林 毅 中京大学, 経済学部, 専任講師 (90292169)
西垣 鳴人 岡山大学, 経済学部, 専任講師 (40283387)
松原 克正 名古屋学院大学, 経済学部, 専任講師 (30262835)
西脇 廣冶 広島県立大学, 経営学部, 教授 (30140859)
家森 信善 名古屋大学, 経済学部, 助教授 (80220515)
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キーワード | 貸し渋り / 金融システム / 金融再生法 / 金融ビッグバン / 北海道拓殖銀行 |
研究概要 |
本年度は3年計画の一年目であったので、メンバー間での問題意識の統一と実態の把握とに力を注いだ。各メンバーはそれぞれのサブテーマごとに基礎的な資料・文献の収集・整理を行い、予備的な考察を行った。 また、そうした各メンバーのそれぞれの研究を総合化していくために、原則として月一回の定例の研究会を実施した。その際、印刷物だけでは十分な実態の把握が困難であることから、ゲストスピーカーを招いて、我々の研究についてレビューを受けるとともに、ゲストスピーカーより最新の情報提供を受けた。具体的には、7月に久保田隆氏(日本銀行信用機構室)より「決済システムの現代的課題」、8月に伊藤彰敏氏(東京経済大学)より「テクニカル・アナリシスと国際資産評価モデル」、9月にS.M.Mahfuzur Rahman氏(名古屋大学客員研究員)より「Japan's ODA:An Appraisal of its Philosophy and the Policy」、10月に斉藤美彦氏(広島県立大学助教授)より「チリ年金制度改革と証券市場」、11月に斉藤治彦氏(KPMGファイナンシャル・サービス・コンサルティング)より「BIS規制の動向と今後の方向性」、12月に植村信保氏(日本格付投資情報センター)より「格付けの理論と実際」、1999年1月に、宮川努氏(日本開発銀行名古屋支店)より「日本開発銀行の貸し渋り対策」について、それぞれ講演していただいた。さらに、銀行破綻の悪影響及び貸し渋りの実態を理解するために、特に貸し渋りが深刻であるといわれる北海道を訪問し、行政の立場から北海道庁、借り手の立場から札幌商工会議所、政府系金融機関の立場から日本開発銀行札幌支店、さらに、郵便貯金を管轄する北海道郵政局の各担当者から話を聞いた。平成11年度においては、ヒアリングを続けることで実態の把握につとめるとともに、メンバー間での研究のレビューを精力的に進め、対外的な発表も行っていく予定である。
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