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1998 年度 実績報告書

店頭公開企業の成長性と経営および金融上の課題

研究課題

研究課題/領域番号 10430027
研究機関大阪市立大学

研究代表者

岡野 浩  大阪市立大学, 商学部, 教授 (70204005)

研究分担者 山田 幸三  岡山大学, 経済学部, 助教授 (40240014)
忽那 憲治  大阪市立大学, 経済研究所, 助教授 (00275273)
明石 芳彦  大阪市立大学, 経済研究所, 教授 (00150970)
キーワード店頭公開 / ベンチャー / 中小企業 / 株式公開
研究概要

本年度は、店頭公開企業の経営者へのインタビューを行い、経営・金融・研究開発などの現状および歴史を中心に研究した。また、1998年3月末時点の店頭公開企業全社を対象にアンケート調査を実施し、「310社」から回答を得た。
単純集計結果は現在ワーキングペーパーとしてまとめている。来年度はこの調査をもとにしながら、インタビュー調査を進めていきたい。以下、今年度の研究から得た点を以下に述べたい。
近年における公開企業数の急増にもかかわらず、新規店頭公開企業の中心は依然として成長段階中後期にある中堅企業であり、実質基準の形式基準からの乖離という状況に大きな変化はみられない。新規店頭公開企業の業績面の成長率を、売上高および当期純利益の2つの視点から株式公開前後で比較すれば、株式公開後にむしろ成長率が大きく落ち込み、しかも均一化する傾向がみられる。
また、質問表調査は次のようにまとめられる。トップが戦略の策定や戦略実行のコントロールで大きな役割を果たしていることが伺え、トップダウン・マネジメント的な色彩が濃いことが回答企業全体として浮かび上がるひとつの特徴である。トップは現場からの情報吸収に熱心であり、変化をチャンスと捉える積極性をかね合わせることが多い。
事業単位には責任と権限が大きく与えられるが、資源配分の決定はトップに集中する傾向が強い。命令・報告の経路ははっきりとしており、機能別の組織編成をする傾向が強い。
また、多様な技術ノウハウの蓄積を重視している企業が多いなど戦略上の強みが社内技術面にあるのがもうひとつの特徴である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 忽那憲治: "新規店頭公開企業の「低成長性」と市場改革に向けての課題" 日本的金融システムの転機(数阪孝志編). 219-244 (1998)

  • [文献書誌] 忽那憲治: "ベンチャー・ファイナンスと店頭市場" ESP(経済企画庁). 321号. 46-49 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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