• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

微分幾何学と情報幾何学II-双対構造とHessian構造を巡って-

研究課題

研究課題/領域番号 10440022
研究機関山口大学

研究代表者

志磨 裕彦  山口大学, 理学部, 教授 (70028182)

研究分担者 河津 清  山口大学, 教育学部, 教授 (70037258)
柳 研二郎  山口大学, 工学部, 教授 (90108267)
中内 伸光  山口大学, 理学部, 助教授 (50180237)
井上 透  山口大学, 理学部, 教授 (00034728)
内藤 博夫  山口大学, 理学部, 教授 (10127772)
キーワードHessian構造 / 双対構造 / 情報幾何学 / 射影的平坦接続
研究概要

1 「等質空間G/K上の不変な射影的平坦接続はGのLie代数のある種のアファイン表現を用いて特徴付けることが出来る」という主定理が得られた。この系として次のことがわかった。
(1) G/Kが不変な射影的平坦接続を持つための必要十分条件はG/Kが中心アファインはめ込みを持つこと。
(2) 不変な射影的平坦接続を持つ半単純対称空間と中心単純Jordan代数が1対1に対応する。
2 定曲率cの不変な双対構造(D,g)を持つ等質空間の構造を決定することは微分幾何学的にも情報幾何学的にも興味のある問題であるが、これが1の結果を適用することにより解決できた。すなわちc=0のとき(D,g)は不変なHessian構造であり、c≠0のとき(D,g)は余次元1の等質空間上のある種の不変なHessian構造から導かれることがわかった。特に半単純対称空間G/K上に定曲率の不変な双対構造があれば、G/Kは対応する中心単純Jordan代数のω-領域の特性関数の等位曲面になることがわかった。
3 R〓領域Ωからn次実対称正定値行列全体からなる凸錐への線形写像ρが与えられたとき、ρに対してR〓×Ωの元でパラメター付けられたR〓上の指数型確率分布族が自然に導かれることを示した。これはn次元正規分布族の拡張であり、Hessian断面曲率一定の族を含み、さらには安定フィードバックシステムの理論とも関連することがわかった。この微分幾何学的応用としては、コンパクトアファイン双曲空間Γ/Ωとρから誘導されるΓ/Ω上のベクトル束をE(Γ/Ω,ρ)とするとき、E(Γ/Ω,ρ)はHessian計量を有し、その計量を用いることによりE(Γ/Ω,ρ)-値のコホモロジー群の消滅定理を得た。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] H.Shima: "Homogeneous spaces with invariant projectively flat attine connections" Trans.Amer.Math.Soc.(発表予定).

  • [文献書誌] H.Shima: "Invariant projectively flat connections and its applications" Lobachevskii J.Math.(発表予定).

  • [文献書誌] H.Shima: "Geometry associated with normal distributions" Osaka J.Math.(発表予定).

  • [文献書誌] N.Nakauchi: "On the existence of n-harmonic maps" Comp.Math.(発表予定).

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi