研究分担者 |
森吉 仁志 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (00239708)
仲田 均 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (40118980)
菊池 紀夫 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (80090041)
塩川 宇賢 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (00015835)
前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
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研究概要 |
(1) II_∞型変換に対して定義されるdissipative sequenceの性質に関して,最近W.Kosekが幾つかの,興味深い結果を得ているが,それ等を拡張する次のような結果が得られた. i) 任意のII_∞型変換Tに対して,その任意のdissipative sequenceはupper Banach densityが0になる.しかし,upper Banach densityが0であっても,Tのdissipative sequenceとはならないようなsequenceが必ず存在する. ii) dissipative sequenceがTの有限個のweakly wandering sequenceの和集合として表される為の必要十分条件が得られ,それを用いると,そのようには表し得ないdissipative sequenceが比較的簡単に構成出来ることが解った. (2) Zの二つの無限部分集合による直和分解のsummandとして現れる集合の一つ をexhaustive weakly wandering sequenceとして持つような,II_∞型変換の更に細かい分類に関して,新しい結果が得られた. (3) II_∞型変換とIII_λ型変換の関連を調べる上に重要な,Pascal-addic変換(bi-nomial変換と呼ばれることもある)の性質に関して,それがweakly mixingであるか否かを決定することが,長い間未解決になっていたが,それを肯定的に解決する新しい手がかりが得られた.
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