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1999 年度 実績報告書

レーザー光標的を用いたビーム・プロファイル・モニターの開発

研究課題

研究課題/領域番号 10440074
研究機関京都大学

研究代表者

笹尾 登  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10115850)

研究分担者 谷口 敬  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (60163630)
東 保男  高エネルギー加速器研究機構, 工作センター, 助手 (70208742)
浦川 順治  高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (00160333)
野村 正  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10283582)
坂本 宏  京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80178574)
キーワードレーザーワイヤー / ファブソペロー共振器 / 低エミタンスビーム
研究概要

本研究の目的は極低エミタンスビームの実現に必要なビーム・プロファイル・モニターの開発である。具体的目標として高エネルギー加速器研究機構で開発されているATF(Acelerator Test Facility)ダンピング・リングのビームを診断する事を念頭に置いている。本モニター装置は通常使用されるワイヤー(タングステン等)の代わりにレーザービームを使用する。レーザー光標的と電子ビームのコンプトン散乱により高エネルギーの光子(>10MeV)がほぼもとの電子ビーム方向に放出される。この散乱光を光検出器で捕らえ、検出数を電子ビームとレーザー光の相対位置の関数として測定することにより1次元のビームサイズを測定する。
第2年度の具体的研究開発目標は、レーザー光標的(共振器)の実機を製作する事であった。これに関しては以下に述べる成果をえた。
(1)H-Neレーザー5mWの替わりにパワーの大きい固体レーザーを使用した。(μGreen:Model 4631:wave length=532nm,50mW)
(2)ビームウエスト12ミクロンのガウスビームを作る事に成功した。
(3)光増幅66倍を実現した。これにより共振器内の実効的パワーは3300mWを実現することができた。
(4)真空中においても長時間に渡って安定にビームを保持する事ができることを確認した。
以上の成果および試験結果に基づき、製作したレーザーワイヤー実機はATF内での試験に供することが可能と判断し、ATF内に設置することとした。来年度の目標は実際にビームのプロファイルを得ることにある。以上の成果を国際会議で報告し、論文として発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Sakai,N.Sasao et al.: "Developmeut of a Laser Wire Beam Profile Monitor"Nicl. Instr .& Meth..

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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