研究分担者 |
金道 浩一 大阪大学, 極限科学センター, 助教授 (20205058)
古沢 昌宏 北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 助手 (00251976)
櫻井 達 北陸先端科学技術大学院大学, 新素材センター, 助教授 (10183047)
山田 省二 北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 助教授 (00262593)
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研究概要 |
まず,粒径が15〜30ナノメーター(nm)の量子ドットの磁気的性質を調べた。これより粒径の大きい30〜100nmの超微粒子では,単に奇数粒子クラスターが不対電子を持つため,S=1/2をもつ超常磁性体であるのに対し,クラスター内の特別なスピン相関による磁気偏極が平均10〜30スピン分おきていること,これはPdとAuでだいたい同じ位である事等の性質を持つものである事を明らかにした。更に進んで初めて数ナノメーターのPd/Ni合金系の作製に成功し,特に巨大磁気モーメント出現効果をナノ微粒子合金で調べた。これ等微粒効果を電気伝導性に反映させるための基礎としてGaAs基盤上にNiの微細加工線を作り,その磁気ドメインを観測し,磁気抵抗測定と合わせて調べた。この結果Niドメインが常識では考えられない構造を持つ事、その構造が磁気抵抗に反映することを見つけた。又,次年度以降重要となる質量フィルター付蒸着装置の開発も一部行った。特に本年度はそのイオン源部の作製に重きをおいた。これでこの装置のかなりの基礎が与えられたと言える。
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