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1998 年度 実績報告書

極地氷床深層コアの物理層位および力学特性に関する両極比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 10440130
研究種目

基盤研究(B)

研究機関北見工業大学

研究代表者

庄子 仁  北見工業大学, 工学部, 教授 (50201562)

研究分担者 成田 英器  北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (20001662)
亀田 貴雄  北見工業大学, 工学部, 講師 (00233974)
鈴木 輝之  北見工業大学, 工学部, 教授 (30003205)
キーワード氷床コア / 氷床深部 / 氷床流動 / 氷結晶 / 体積緩和 / クラスレート・ハイドレート / クラウディー・バンド / 地球環境
研究概要

1) コア試料:測定試料として、グリーンランド氷床についてはノース・グリップコアから深さ9地点、南極氷床についてはドームふじコアから深さ11地点の深層コア試料が本研究用にサンプルカットされ、測定が開始された。
2) 力学試験:本研究申請の引張圧縮試験機が低温室内に設置され、定歪速度条件における応力・歪特性の測定が開始された。本年度は、一軸応力を加える方向はコア軸に平行としたが、深さが増すにつれて降伏応力が増大するという結果が得られている。
3) 結晶特性:試料の結晶特性(結晶粒径・粒形、結晶方位等)についての測定を開始した。結晶方位分布は、深さとともに鉛直方向の優先性を示している。これは、力学試験の結果と調和的である。
4) 体積緩和:試料採取後における、高圧気泡の膨張や、六角小平板、劈開クラック、微小気泡等の発生・成長の過程を調べるために、顕微鏡観察を開始した。
5) クラスレート測定:試料中のクラスレート粒子の分布については、現在までの測定では、Cloudy Bandとの顕著な相関は見られない。
6) Cloudy Band測定:Cloudy Bandは、主として多数の微小気泡(ミクロンサイズ)がコア中に層状に現れるために見られる白濁層であるが、この微小気泡の粒径分布および分布位置についての観察には従来の薄片観察法は不適当であることが判明し、詳細な測定を行うための顕微鏡画像撮影・処理システムの開発に取りかかった。また、顕微鏡下での微細な電気伝導度層位の測定も試みている。
7) 国際共同研究:ノース・グリップコア解析に関連して、ドイツと共同でCloudy Band測定システム(上記)の開発を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Dome-F Ice Core Research Group: "Preliminary in vestigation of palaeoclimate signals recorded in the ice from Dome Fujistation,east Dronning Maud Land,Antarctica" Annals of Glaciology. 27. 338-342 (1998)

  • [文献書誌] Dome-F Deep Coring Group: "Deep ice-core drilling at Dome Fuji and glaciological studies in east Dronning Maud Land,Antarctica" Annals of Glaciology. 27. 333-337 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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