研究概要 |
現在研究を進めていることは,海陸風のなかに準2日の振動現象があらわれることである.これは夏の関東平野におこる海陸風のデータ解析をすることで気のついたことであるが,晴れの日の次の日が曇っていると言う統計的事実である.この事実について2次元の理想的なモデル実験をおこなうと,準2日の振動がたしかに海陸風のなかにあらわれる.この現象は水が本質的な現象であり,水の輸送が1日ではまに合わず,海陸風にともない雨がふり,次の日は水が十分に補給されず,次の日の海陸風はよわく,雲等はつくれない.しかし,次の日には十分の水が補給されることにより,2日目には雨がふり,ちょうど2日の周期に振動現象が生づる.これらの事実を数値モデルを用いて示すことができた。これはまた、館野の高層気象台のデータからも示すことができ、定性的にモデル結果と同様であることが分かった。この事実は、中緯度ではこれまで知られていなかった事実であり、学問的に非常に興味ある事と思われる。これらは現在論文としてまとめ、投稿する事にしている。 傾圧波動にともなう内部重力波の生成の問題を考察し,どうして1000km程度の内部重力波が生成されるのかの問題を考察した.これは大きな場のdown-カスケードの問題であり、または大きな場が1000kmのスケールの重力波を拘束している問題でもある.この問題にたいして、水の役割が重要であることが解った。
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