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1999 年度 実績報告書

海底熱水系における海水-岩石相互作用のグローバル物質循環に与える影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10440155
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

鹿園 直建  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10011751)

研究分担者 清水 正明  富山大学, 理学部, 教授 (50162714)
キーワード背弧海盆 / 島弧 / プレートテクトニクス / 二酸化炭素 / 温暖化 / 気候変動 / 熱水 / 水-岩石相互作用
研究概要

本研究によって得られた重要な成果として以下があげられる。
(1)背弧海盆熱水系における炭酸塩鉱物の地球化学的性質(産状、化学組成、同位体組成等)が明らかになった。このことより、炭酸塩鉱物の生成が海洋環境、大気環境に大きな影響を与えることが示唆される。
(2)背弧海盆-島弧系からの熱水中の二酸化炭素濃度は、海巌からの熱水中の二酸化炭素濃度よりもかなり大きい。
(3)背弧海盆-島弧系からの熱水火山ガスによる二酸化炭素フラックスは、海巌からのフラックスに比べてかなり大きい。
(4)背弧海盆-島弧系からの熱水、火山ガスによる二酸化炭素フラックスを入れたグローバル炭素循環に関するシミュレーションを行った。その結果、新生代前期、中期における温暖化は、これらのフラックスによるという結果が得られた。この結果は、他の地質学的、地球化学的データ(酸素同位体、希工類、火成活動、熱水活動の時期等)と矛盾がない。しかしながら、中期中新世から現在にかけての寒冷化はシミュレーションでは説明できない。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 鹿園直建: "背弧海盆熱水系と地球表層環境への影響"地学雑誌. 107. 317-333 (1998)

  • [文献書誌] 鹿園直建: "第三紀気候変動に対するグローバル二酸化炭素循環の影響"地学雑誌. 105. 492-499 (1998)

  • [文献書誌] Shikazono,N.: "Hydrothermal carbonates from Kuroko depisits,Japan"Mineralium Deposita. 33. 346-358 (1998)

  • [文献書誌] 鹿園直建: "ハンガリーのメタロジェニーと金属鉱物資源"地質ニュース. 530. 49-60 (1998)

  • [文献書誌] 鹿園直建: "旧ユーゴ諸国の金属鉱物資源"地質ニュース. 531. 17-27 (1998)

  • [文献書誌] 鹿園直建: "鉱物-雨水地下水反応による地下水の水質形成"粘土科学. 38. 145-152 (1999)

  • [文献書誌] 鹿園直建: "社会地球科学"岩波書店. 480 (1998)

  • [文献書誌] 鹿園直建: "堆積学事典"朝倉書店. 1320 (1998)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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