研究概要 |
(1) 6員環アミンの塩であるC_5H_<10>NH_2PF_6を合成し, ^1H,^<19>F,^<31>P核磁気共鳴線および緩和時間の温度変化,粉末法X線回折,熱分析の実験を行い,固相一固相転移の存在を明らかにするとともに,各固相中における陽イオンと陰イオンの運動状態についての知見を得た。結果は欧文誌のBer.Bunsenges.Phys.Chem.に発表した。 (2) 5員環アミンの塩であるC_4H_8NH_2ClO_4とC_4H_8NH_2PF_6について,^1H,^2H,^<19>F,^<31>P,^<35>Cl核磁気共鳴線および緩和時間の,温度変化,粉末法X線回折,熱分析の実験を行い,結晶中における陽イオンと陰イオンの運動状態と固相-固相転移についての知見を得た。結果を取りまとめ,欧文誌のPhys.Chem.Chem.Phys.に投稿した。 (3) 5員環アミンの塩である(C_4H_8NH_2)_2MCl_6(M=Sn,Te,Pt)について,^1H核磁気共鳴,単結晶X線回折,^<35>Cl核四極共鳴,熱分析の実験を行い,室温における結晶構造を明らかにするとともに,結晶中における陽イオンと陰イオンの運動状態と固相転移についての知見を得た。結果は1998年分子構造総合討論会(松山)で発表した。
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