研究課題/領域番号 |
10440218
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
金 幸夫 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40186367)
|
研究分担者 |
八尾 浩史 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20261282)
|
キーワード | 顕微分光測定 / 微粒子 / マイクロチャンネル / マイクロキャピラリー / 不均一構造 / 空間分解分光測定 / マイクロカプセル / サイズ依存性 |
研究概要 |
本年度は、引き続き試料の次元性、形状、色素の分布状態、大きさの違いに焦点をあて、データの蓄積を行った。さらに、これまでの試料に加え、近年、特に着目されているマイクロチャンネル(2次元試料)、および微小液滴(3次元試料)などの試料に関して詳細に検討した。これらの試料に対して種々の方法で色素を導入し、マイクロメートルオーダーの空間分解能で、吸収・発光スペクトル、およびケイ光減衰を検討した。昨年度、確立した手法を基に、これら試料中の色素の分布状態を定量的に議論することができ、その有用性とともに一般性を示すことができた。また、これらの試料は液液界面を持つことを利用して、その界面の微視的レベルでの構造、および液液抽出過程ダイナミクスの検討手法としての顕微分光法の可能性を示す結果を得ることができた。これらの結果から、定量的な分析法としてだけではなく、バルク測定では得られない微視的構造・状態を得る手法としての顕微分光法の可能性を示すことができた。
|