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1999 年度 実績報告書

遷移金属ナノフィラメントの合成

研究課題

研究課題/領域番号 10450036
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

奥山 文雄  名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (30024235)

研究分担者 杉江 紘  名古屋工業大学, 工学部, 助手 (40024327)
種村 眞幸  名古屋工業大学, 工学研究科, 助教授 (30236715)
北 重公  名古屋工業大学, 工学部, 教授 (60006153)
キーワードナノ材料 / ナノワイヤ / 電界イオン放射 / カーボンチューブ
研究概要

1.平成11年度の研究計画
1) Cr-フィラメント成長条件の確定:ナノフィラメント生成が既定の事実であるCrに対し、フィラメントの生態・構造・成長速度と各種成長条件の相関を明らかにする。
2) 強磁性体フィラメント:強磁性体ナノフィラメントは、ナノ磁石実現への第一歩となることを踏まえ、Fe,Co,Niナノフィラメントの作製に挑戦する。
2.成果概要
1) 以下の条件下で、Crフィラメント成長速度は最大となり、0.5μm/minにも達する。
C_2H_2圧:0.2Torr。 基板-陰極間電圧:50V。 基板温度:1000℃
2) Co,Niのナノフィラメントが得られているが、その長さは、最大0.1μmであり、未だ改善の余地が残る。目下、最適成長条件を検索中である。
3) 以上に加えて、以下の予想外の成果が得られている。
a) 外部磁場が存在すると、ナノフィラメントではなく、三次元金属微結晶を内包するカーボンナノケージが成長する。(Appl.Phys.Lett.74(1999)3726)。
b) 上記カーボンナノケージは、しばしば開口端を有し、そこからグラファイトの"原子フィラメント"の気相成長がおこる(Appl.Phys.Lett.76(2000)161)。
c) カーボンナノケージ壁の内側に、0.17μmの間隔を持つ結晶格子が形成される。この、0.17μmの格子間隔は、グラファイト最短格子間隔である(002)-Spacingの1/2に相当し、未知のカーボン結晶相の存在を示唆している(Phys.Rev.Lett.投稿準備中)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 奥山文雄、他2名: "Formation of carbon nanotubes and their filling with metallic fibers onion-emitting field anodes"Journal of Applied Physics. 84,3. 1626-1631 (1998)

  • [文献書誌] 奥山文雄、他2名: "Graphite synthesis catalyzed by chromium containing crystallites"Applied Physics Letters. 74,24. 3726-3729 (1999)

  • [文献書誌] 奥山文雄、他3名: "Vapor grown atomic filaments of graphite"Applied Physics Letters. 76,2. 161-163 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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