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1998 年度 実績報告書

コロイドの界面電気現象を活用した高機能研削砥石の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10450053
研究機関東京大学

研究代表者

谷 泰弘  東京大学, 生産技術研究所, 教授 (80143527)

研究分担者 河田 研治  タイホー工業, 中央研究所, 主任研究員
キーワード研削砥石 / 界面電気現象 / コロイド / マイクロカプセル / 研磨テープ / メカのケミカル作用
研究概要

従来の研削砥石は,砥粒,結合剤,気孔の三要素を主体とした機械的研削能力のみを考慮した製品であり,潤滑性向上等のために微量の添加剤を加える程度の機能付加しか行われていない.こうした観点で,マイクロカプセル化した化学的物質を第4の要素として研削砥石に加えれば,大幅に研削砥石の機能を高めることが可能になる.また,マイクロカプセルは水溶液中においてコロイド状で存在するため,研究代表者らが開発した界面電気現象(電気泳動現象)を利用した砥石の製造技術を転用することが可能であり,これにより従来にはない分散性に優れた砥石の製造が可能になる.このように,研削砥石に化学的作用の機能付加を目指す本研究の成果は,従来にはない研削砥石の画期的な機能向上を促すものとなる.
そこで,本年度は,(1)界面重合法およびin situ重合法によりマイクロカプセルの製造技術について検討を行い.(2)これを用いて通常の乾式砥石製造法および電気泳動現象を利用した砥石製造法によりマイクロカプセルを内包した研削砥石および研磨テープの製造を行った.また,(3)その研削砥石および研磨テープを用いて種々の被削材の加工を行った.さらに,(4)マイクロカプセルに封入する化学的物質について検討を行い,フッ素系オイルが一つの可能性を有していることを確認した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 榎本俊之 他6名: "マイクロカプセルを利用したラッピング砥石によるメカノケミカル研磨" 日本機械学会第76期全国大会講演論文集. V. 379 (1998)

  • [文献書誌] 榎本俊之・谷 泰弘: "マイクロカプセルを利用したラッピング砥石によるメカノケミカル研磨" 生産研究. 51・3 (掲載予定). (1999)

  • [文献書誌] 榎本俊之 他6名: "マイクロカプセルを利用したラッピング砥石によるメカノケミカル研磨" 日本機械学会論文集(C偏). 65・632 (掲載予定). (1999)

  • [文献書誌] T.Enomoto et al: "Mechanical-Chemical Finishing Using a Lapping Stone Including Microcapsules" Proc.of 1^<st> Int.Conf.of EUSPEN. (掲載予定). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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