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1998 年度 実績報告書

多数の参入者が共存する電力システムの信頼度維持に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10450101
研究種目

基盤研究(B)

研究機関八戸工業大学

研究代表者

豊田 淳一  八戸工業大学, 工学部, 教授 (70054319)

研究分担者 斎藤 浩海  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10202079)
キーワード電力システム / 規制緩和 / 信頼度維持 / 電力市場 / 品質維持
研究概要

多数の参入者が共存する電力システムにおいては、参入者はそれぞれの利潤と取引量を最大化するような複雑な経済行動をとる。電力システムでは電力品質を維持しつつ、固有の負荷需要と電力取引の入り交じった複雑な電力フローを物理的に実現しなければならない。本研究では、正常運用時の電力取引の実現手段、緊急事態が予見されるときの電力システムの生き残りをかけた電力取引削減による予防処置、信頼度維持に必要な参入者間の責務分担の仕方などを明らかにする目的を持って研究を実施して、以下の成果を得た。(1)多数の参入者が共存する電力システムの信頼度維持を検討する場合、信頼度維持と競争市場の共生を目指す必要がある。本年度は、新たな電力産業の事業体制の中で信頼度評価に必要な要件、それぞれの参入者の信頼度に関わる貢献について検討して、その成果を‘Contribution of multiple entities on line loading relief procedure and system reliability'と題する論文として、1999年6月にロンドンで開催予定のCIGREのシンポジュームで報告の予定である。(2)多数の参入者間の電力取引を処理するために、指定した電力ソースから指定した電力シンクに向けて、電気エネルギ一を輸送する電力フロープロセスを検討して、その成果を‘位相調整器群の配置に依存した潮流制御可能領域の特徴抽出に関する基礎検討'と題する論文にて、1998年12月の電気学会B部門誌に発表している。(3)オブジェクト指向の電力の固まりが流れている電力システムの信頼度維持と電力品質の問題を扱うため、ワークステーションを用いたクライアントサーバーネットワークを構成して、多数の参入者が共存する電力システムをシミュレーションする準備を整えた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] J.Toyoda,H.Saitoh,E.Tsukada: "‘Contribution of multiple entities on line loading relief procedure and system reliability'" CIGRE Symposium,Working Plant and Systems Harder,London. (発表予定). 1-5 (1999)

  • [文献書誌] J.Toyoda & I.Kanno: "‘Keys in research collaboration between university and power industry'" CD-Rom of CIGRE 1998 Session,Paris.LUC3-02. 1-6 (1998)

  • [文献書誌] 黄崇能、斎藤浩海、豊田淳一: "‘位相調整器群の配置に依存した潮流制御可能領域の特徴抽出に関する基礎検討'" 電気学会論文誌B. 118・12. 1347-1356 (1998)

  • [文献書誌] J.Toyoda & H.Saitoh,: "‘Proposal of an open-electric-energy-network(OEEN)to realize cooperative operations of IOU and IPP'" Proceedings of Energy Management & Power Derivery,IEEE Catalogue. No.98EX137. 218-222 (1998)

  • [文献書誌] 豊田淳一: "‘規制緩和時代の電力系統解析技術'" 電気評論. 82・12. 11-15 (1997)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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