研究概要 |
超大容量電力変換装置に適した方式として,主スイッチングデバイスの動作周波数を高くすることなく,良好な電圧又は電流波形が得られる次の3方式について検討し,所期の目的が達成できる見通しを得た。 (1)直流側リプル電流注入方式六相インバータ 先に研究代表者が考案した36ステップ電圧形六相インバータに,電気回路的に双対な電流形インバータが得られることを見出し,シミュレーションと実験によりその実用性を明確にした。 (2)直流側リプル電圧注入方式三相ダイオード整流回路 (3)交流側リプル電圧注入方式三相ダイオード整流回路 後の2方式については,大形変圧器を用いた装置ですでに実現されていたが,変圧器の代りに結合リアクトルを用いて実現できることを本研究で初めて明らかにすることができた。この結果,整流装置の小形化・低価格化が達成できる。
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