研究課題/領域番号 |
10450108
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
河村 達雄 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (20013097)
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研究分担者 |
奥村 克夫 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (00052837)
伊坂 勝生 徳島大学, 工学部, 教授 (50035630)
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キーワード | 商用周波数磁界 / 商用周波数電界 / GIL / コロナパルス / カオス理論 / Walsh変換 / 受変電設備 / ゆらぎ特性 |
研究概要 |
平成10年度の研究実績は以下の通りである。 (1) 電力システムから発生する商用周波数磁界については、単相GILならびに受変電設備近傍の磁界について理論的解析ならびに実測を行い、種々の設備の構成に対する磁界分布がどのように変化するかについて解析を行った。 (2) 前記の(1)と並行して、商用周波数電界中に曝された人体中に流れる電流分布について、理論解析・実験的研究の両面から検討を加えた。 (3) 河村・奥村によって開発された3次元の磁界分布測定システムの測定精度向上については、ヘルムホルツコイルによる平等磁界を利用して測定精度を±1%の範囲内に収めることができることを明らかにした。 (4) 負コロナパルスのゆらぎ特性についてWalsh変換を利用した連なりの観点から解析を行った結果、負コロナパルスのゆらぎは多数の連なりを持つパルス列の集合の混在によって発生することを明らかにした。 (5) コロナパルスの解析については、カオス理論を適用し、各種環境条件の異なりによる変化とカオス理論に関するパラメータとの相関を求め、特に正コロナ放電におけるパルス特性についてカオス性が存在することを明らかにした。 (6) コロナパルスの計測に当って進展する正コロナを高速度センサによって求め、この結果を画像処理したデータ用いて電極構造や気象条件を変化させた場合について解析を行い、この方法の有効性を確認するとともに、正コロナストリーマの進展と前記(5)における研究結果について比較検討を行い、ストリーマの進展でのカオス性についても確証を得ることができた。
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