研究概要 |
本研究の目的は,画像,音声,テキストからなるマルチメディア情報をリアルタイムに伝送するための情報の圧縮および伸長を行うLSIを開発し,システム全体を集積化した少数の低電力LSIからなるマルチメディア情報送受信システムの試作を行うことである. 本研究は,以下の4つの明らかにすることを目的とする. ・マルチメディア情報を低ビットレートかつ低消費電力で効率的に送るためのアルゴリズムの開発. ・アルゴリズムを実現する圧縮伸長処理専用LSIの設計・開発 ・PCカードベースシステムの設計・開発 ・低消費電力を実現するためのLSIの設計手法の検討 昨年度は,低ビットレート・マルチメディア伝送を行うためのDSP(ディジタルシグナルプロセッサ)の開発を行った.今年度は,VP-DSPと呼ぶそのLSIを用いた低ビットレート動画像圧縮伸長システムの開発を行い,研究のまとめを行った. 研究代表者は,主に研究の統括を行ったが,VP-DSPの低消費電力関連設計の結果をLSIの測定結果から探ることも行った.小林は,主に,システムの開発を行い,単独で動作する低ビットレート動画像圧縮伸長システムを完成させた.そのために,補助金によりLSIを動作させるためのボードの試作を行った.
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