研究課題/領域番号 |
10450142
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
青木 由直 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90001180)
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研究分担者 |
青木 直史 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80322832)
坂本 雄児 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40225826)
山本 強 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80158287)
初田 健 北海道工業大学, 教授 (10198757)
藤原 祥隆 北見工業大学, 教授 (20219067)
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キーワード | 化身話(Avatar Language) / アバタ(avatar) / 衛星通信 / ジェスチャ・エディタ / MATLAB / 非言語コミュニケーション / チャッテングシステム |
研究概要 |
前年度の研究で手話に対応して化身話(avatar Language)という新しい非言語通信に関する概念を提唱しており、本年度も引き続きこの概念に沿って化身話による異言語間コミュニケーションの研究を行った。その成果としては、化身話をより容易に作成可能にするGesture Editor(化身話動作編集システム)を試作してその有効性を確かめた。この化身話編集システムはジェスチャ動作の始まりと終わりの腕や手の位置、状態を決めるパラメータをコンピュータの画面から入力すると、中間の動作を運動の記述に基づいて補間して描画するシステムであり、化身話アニメーション作成に威力を発揮する点を実験的に確かめた。さらに、非言語通信において有用な表情の作成システムの機能を強化した。インターネットを介して化身話のCGアニメーションを送受信両方でパソコンの画面に同時に表示する化身話チャッテングシステムの試作を行い、MATLABのようなソフトウェアのツールを用いて簡便にチャッテングシステムを構築する方法についてもモデルシステムを作成して検討を行った。さらに、日韓両言語間での非言語コミュニケーションのモデル実験を行い、将来の実用化に向けての基礎データを得た。通信衛星を利用した非言語通信に関しては、JCSAT通信衛星を利用して自局折返しでの実験を行い、予想通りの結果が得られた。本研究は衛星通信向け知識ベース遠隔アクセス方式の研究にも関連しており、仮想実行環境制御方式を提案し、JCSAT通信衛星を利用して応答性能評価を検証するとともに、コーザルネットワークによる適応化知識ベースを作成し検討を行った。通信衛星利用という事で、都市内遮蔽特性を取上げ、市街地での減衰特性を補償する衛星通信方式を提案し、その効果を実際に計測し、将来の異言語間通信実験のための基礎データを収集した。
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