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1999 年度 実績報告書

高次臨場感通信のための3次元音空間の知覚過程と制御手法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10450143
研究機関秋田県立大学

研究代表者

曽根 敏夫  秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授 (50005245)

研究分担者 高根 昭一  秋田県立大学, システム科学技術学部, 助教授 (90236240)
小澤 賢司  山梨大学, 工学部, 助教授 (30204192)
鈴木 陽一  東北大学, 電気通信研究所, 教授 (20143034)
キーワード音場再生 / 音響伝達系 / 音場情報 / 頭部伝達関数 / 頭部移動 / 動的変化 / 音場知覚モデル
研究概要

本年度は,聴取者の位置と頭部の運動を検出し,聴取者の動きに起因する音源から聴取者の耳元までの音響伝達系の動的変化に追従する音場再生システムを構築し,その再生精度について検討を行った.その結果,このような方式で聴取者の知覚する音場情報をモデル化したときの精度を,コンピュータ・シミュレーションを通して考察した.その結果,音源から聴取者の周りの空間への音響伝達系を,音の波長に比べて細かく観測すれば,十分な精度が得られることを確認した.
また,聴取者の頭部の動きと音像の方向知覚との関係についても考察を行った.具体的には,聴取者の頭部の動きに対し,それによる音源から聴取者の耳元までの音響伝達系の変化をどの程度時間的に遅らせることができるかを求めた.その結果,100ms程度であれば,遅延を知覚しないことが明らかとなった.
上記の知見は,日本バーチャルリアリティ学会および日本音響学会の研究発表会などにおいて発表を行った.今後は,このような知見を基に,音場再生システムの最適化を図るとともに,人間の音場知覚モデルの構築を行う予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 高根昭一: "仮想球モデルに基づく聴覚ディスプレイの再生精度に関する検討"日本バーチャルリアリティ学会大会論文集. 4. 373-374 (1999)

  • [文献書誌] 木村大助: "頭部運動による音像移動の遅延検知限に関する考察"平成11年度電気関係学会東北支部連合大会講演論文集. 21 (1999)

  • [文献書誌] 木村大助: "頭部運動に対する音像移動遅延の検知限と弁別閾"日本音響学会2000年春季研究発表会講演論文集. 405-406 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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