研究課題
基盤研究(B)
1. 衛星を利用したコンピュータネットワークに関する実験VSAT衛星システムを介して、最大2048kbpsの情報速度でTCP/IPプロトコルによりPC間でデータ伝送を行うシステムを構築し、広島市立大学と東京工科大学間の相互通信および自局折り返し通信によるコンピュータ通信実験を実施した。最大ウインドウサイズ、ファイルサイズ、情報速度等のパラメータを変えてファイル転送を行い、それぞれの場合のスループットを測定し、伝送遅延時間および符号誤り率(BER)の影響を明らかにした。2. 遠隔教育システムに関する実験広島市立大学と東京工科大学間でVSAT衛星回線によりTV会議システムを構成し、東京工科大学側を講師局として、遠隔講義実験を実施した。今回は、教材提示にVisual Presenterを使用したため、表示された書画の品質に大幅な改善がみられた。3. Ku帯電波の伝送特性に関する研究東京工科大学側で、スーパーバード衛星のビーコン電波およびJCSAT-1B衛星による自局折り返し電波の降雨減衰特性を測定するシステムを構成した。また、広島市立大学側で、JCSAT-1B衛星を経由する東京工科大学送信電波および自局折り返し電波の降雨減衰特性を測定するシステムを構成した。1998年9月より本システムによる連続測定を実施し、取得したデータを処理することにより、各地域における送信電波(14GHz)と受信電波(12GHz)の降雨減衰特性を求めた。また、今回取得したデータには台風10号(10月17日)によるものも含まれており、この解析を行った。なお、この測定は来年度以降も継続する予定である。
すべて その他
すべて 文献書誌 (7件)