研究課題/領域番号 |
10450152
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
天野 橘太郎 広島市立大学, 情報科学部, 教授 (30264930)
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研究分担者 |
河西 宏之 東京工科大学, 工学部, 教授 (40277885)
山田 松一 東京工科大学, 工学部, 教授 (00267501)
石田 賢治 広島市立大学, 情報科学部, 助教授 (70221025)
森下 久 防衛大学校, 電気工学教室, 助教授
二川 佳央 国士舘大学, 工学部, 教授
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キーワード | VSAT衛星通信 / コンピュータ通信 / 電波伝搬 / 遠隔教育 |
研究概要 |
1.衛星を利用したコンピュータ通信に関する実験 VSAT衛星通信回線と地上のインターネット通信回線を組み合わせて、広島市立大学と東京工科大学間に非対称なネットワークを構成し、衛星通信区間を情報伝送、地上区間を制御信号伝送に使用し、2048Kbpsおよび64kbpsの情報速度でTCP/IPプロトコルによりコンピュータ間の通信実験を行った。TCP Renoおよび再送が発生したときのTCPの動作を改善するSACKオプションを用いた場合の性能について理論的実験的に評価し、これらの結果を電子情報通信学会研究会に報告した。 2.Ku帯電波の伝送特性に関する研究 本年度4月より10月の間は東京工科大学より、11月より3月の間は広島市立大学より14GHz帯(64kbps)の電波をJCSAT-1B衛星に向けて発射し、それぞれ自局折り返し電波および他局よりの電波を受信し、降雨減衰特性の連続測定を実施した。また、広島市立大学側にも降雨減衰によるビット誤り率を測定するシステムを構成し連続測定を行い、これらのデータの整理分析を進めた。なお、東京工科大学側ではスーパーバード衛星のビーコン電波の測定も継続し、測定値と推定値の比較検討を進めた。 3.遠隔教育システムに関する実験 広島市立大学と東京工科大学の間でVSAT衛星回線により書画提示装置を含むTV会議システムを構成し、それぞれの側より約1時間程度の講義および質疑を実施し、参加者にアンケート調査を行い、その有効性と問題点の抽出を行った。 なお、本年度より衛星電波の使用が有料となったため、上記諸実験に使用した回線使用料に本年度の科学研究費の大部分を充当した。
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