研究課題
基盤研究(B)
1.Ku帯電波の伝搬特性に関する研究東京工科大学に設置された直径1.8mのアンテナを用いて、JCSAT衛星からの12GHz帯テレメトリ電波を受信し、その受信レベルとアンテナ近傍に設置された降雨計からの降雨強度の測定を継続して実施した。1998年10月から2001年9月の3年間に得られたデータを集計し、降雨減衰量および降雨強度の累積時間分布を求めた。また、降雨減衰量の測定値とITU-Rの方法による推定値が比較的よく一致することを確かめ、通信回線設計に役立つ有用な結果がえられた。2.衛星を利用したコンピュータ通信に関する研究VSAT衛星通信システムと地上のインターネット回線からなる非対称ネットワークにおいて、TCPプロトコルによるファイル転送、およびHTTPプロトコルによるWWWデータの転送に要する時間およびそれらのスループットを求める理論式を導出した。これらの式による計算結果と広島市立大学と東京工科大学間に構築された非対称回線を使用して得られた実測値を比較し、精度よく一致することを明らかにした。3.遠隔教育システムに関する研究広島市立大学と東京工科大学の間でVSAT衛星回線により書画提示装置を含むテレビ会議システムを構成し、各年度1回4回にわたり双方より約1時間程度の講義および質疑を行い、参加者のアンケート調査により有効性と問題点を抽出した。4.医療分野におけるマイクロ波応用マイクロ波を用いた医療材料の誘電率温度特性測定、加熱による療法、う蝕の診断などの分野で研究成果が得られた。
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