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2000 年度 実績報告書

環境保全を考慮した交通システムの高度化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10450190
研究機関京都大学

研究代表者

飯田 恭敬  京都大学, 工学研究科, 教授 (10026114)

研究分担者 倉内 文孝  京都大学, 工学研究科, 助手 (10263104)
宇野 伸宏  京都大学, 工学研究科, 助教授 (80232883)
谷口 栄一  京都大学, 工学研究科, 助教授 (70252468)
キーワード交通管理 / 環境保全 / ITS / 情報提供 / 動的交通流シミュレーション / TDM
研究概要

研究最終年度の平成12年度においては,以下の3点について分析を加えた.
【物流交通システムの高度化に関する研究】
物流活動に起因する環境汚染の影響とその緩和方策について分析を進めた.高度な配車配送計画を作成可能なモデルを構築し,動的シミュレーションモデルと組み合わせることによって,都市内物流の高度化による環境負荷の削減可能性について検討を加えた.特に,トラック利用を共同化するシステムを構築することによって,大きな効果が期待されることが明らかとなった.
【高度駐車場管理による都市内環境への寄与に関する検討】
都心部の不必要な自動車移動の一因である駐車問題を対象に,ITSを活用した高度な駐車場管理を実現することによる環境負荷削減効果について,都市内交通流シミュレーションモデルを利用して検討を加えた.屋内実験システムデータを用いて推定された駐車行動モデルを都市内交通流シミュレーションモデルに組み込み,これを用いて,情報提供システムおよび予約システム導入時の環境負荷の予測を試みた.この結果,駐車場を高度に管理することによって,都市内環境は大きく改善される可能性が高いことを示した.
【自動車と公共交通の融合に関する研究】
公共交通機関と自家用車による移動との性質を吟味し,さらにそれらの2つのモードを有機的に連携させることによって,より機能的かつ環境に優しい移動手段の実現が可能であるといえる.総合交通システムに必要な機能およびそのための施設を考究した.特に,自動車利用通勤者の自動車利用理由と,公共交通への転換可能性について検討を加えた.

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 飯田恭敬: "AN EVALUATION ON EFFECT OF TRAVEL TIME INFORMATION FROM REAL-TIME ORIGIN-DESTINATION MATRICES ESTIMATION MODEL"Proceedings of 7th Conference on Intelligent Transport System. (CD-ROM). (2000)

  • [文献書誌] 谷口栄一: "シティロジスティクス"土木計画学研究・講演集. 23(2). 1-20 (2000)

  • [文献書誌] 谷口栄一: "Probabilistic approach in modeling city logistics with the uncertainty of travel times"International Workshop on City Logisties 2000. 1-24 (2000)

  • [文献書誌] 宇野伸宏: "事故渋滞情報提供下の迂回行動特性に関する基礎的研究"土木計画学研究・講演集. 23(2). 363-366 (2000)

  • [文献書誌] 倉内文孝: "情報精度が駐車場選択行動に及ぼす影響に関する実験の分析"土木学会論文集. 653/IV-48. 17-27 (2000)

  • [文献書誌] 倉内文孝: "動的ランプ間OD推定モデルを用いた情報提供効果の分析"土木計画学研究・講演集. 23(2). 359-362 (2000)

  • [文献書誌] 谷口栄一: "シティロジスティクス-効率的で環境に優しい都市物流計画論"森北出版. 207 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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