• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

高度酸化処理特性からみた自然由来有機物質(NOM)の特性評価手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10450195
研究機関東京大学

研究代表者

大垣 眞一郎  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20005549)

研究分担者 大瀧 雅寛  東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (70272367)
長岡 裕  武蔵工業大学, 工学部, 助教授 (90207986)
古米 弘明  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40173546)
キーワード高度酸化処理 / 中圧紫外線ランプ照射処理 / 光触媒処理 / 自然由来有機物質 / 紫外吸光度 / THM生成能 / 生物再増殖能
研究概要

比較的汚染された水道原水を仮定して、多摩川下流水から試料を採取して対象水とした。それらの試料に紫外線照射、オゾン処理などの種々の高度酸化処理を適用し、自然由来有機物質(NOM)への影響を調べた。有機物指標としては従来のTOC(全有機炭素量)だけでなく、紫外吸光度、THM生成能で評価することを試みた。本年度行った高度酸化処理は光化学反応処理である中圧紫外線ランプ照射と二酸化チタンを用いた光触媒処理である。その結果、中圧紫外線ランプ照射処理ではTOCの減少が見られないにもかかわらず、紫外吸光度及びTHM生成能の減少が見られた。試料によっては、一旦THM生成能が増加して減少するという現象も見られたが、有機物質の特性との関連性については明らかではない。
二酸化チタンを用いた光触媒処理を行った結果は、中圧紫外線ランプ照射実験結果と同様にTOCの減少よりも吸光度及びTHM生成能の減少が数倍高いことが確認された。
また光触媒処理においては上水配水管網中の生物再増殖の観点から、生物分解可能炭素の変化について生物再増殖能を用いて調べた。その結果は光触媒実験装置の反応効率が悪く、生物再増殖能について大きな変化は見られなかったが、一旦生物再増殖能が増加して、減少する傾向が見られた。今後はより反応効率の良い装置を用いて、再現性等を検討していく予定である。

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi