• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

視覚障害者の空間認知における地域音環境の役割解明に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10450210
研究種目

基盤研究(B)

研究機関横浜国立大学

研究代表者

田村 明弘  横浜国立大学, 工学部, 教授 (50017977)

キーワード視覚障害者 / 空間認知 / 音環境 / バリアフリー / 歩行移動 / 交通騒音 / 歩道 / 交差点
研究概要

視覚障害者が街中の様々な音環境において、様々に混在する音の中でどのような聴覚情報に注意を払っているのか、騒音の中に埋もれた聴覚情報をどれだけ弁別できるか、また意識にとまった聴覚情報から周辺環境をどのようにイメージしているかを把握すべく実験を行った。
一回目は1998年4月から5月にかけて、視覚障害者5名と晴眼者5名を被験者として、現場でモノラール録音し無響室の中でスピーカ再生音(30種)を呈示する実験であった。二回目は1998年11月から12月にかけて、視覚障害者5名と晴眼者5名を被験者として、ダミーヘッドを用いてバイノーラル録音しヘッドフォン再生(20種)する実験であった。
聴覚情報による空間認知では、やはりレベルの大きな車の音が多大な影響を与えていたが、一方で場所のイメージによって道路の認知状況が異なる場合もあった。これらのことから、聴覚情報によって空間を認知しやすいまちづくりを考える場合には、1つの音だけでなく、すべての音を総合的に計画していくことが必要である。
視覚障害者が自由に街中を単独で歩行することができるようになるためには、設備の整備なども有効であるが、視覚障害者が空間を正確に認知できるような都市環境造りも重要である。本研究は視覚障害者自身が街中を歩行する際に利用している多数の情報の中でも特に聴覚情報に着目し、この視点から都市空間と音環境の関連を考察し都市空間の在り方を模索するものである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 太田篤史・田村明弘他2名: "視覚障害者の聴覚情報の検知-無響室内における音環境再生による試行的実験-" 日本騒音制御工学会講演論文集. september. 29-32 (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi