研究課題/領域番号 |
10450222
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 九州保健福祉大学 (1999-2000) 大分大学 (1998) |
研究代表者 |
片岡 正喜 九州保健福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (70038438)
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研究分担者 |
立木 宏樹 九州保健大学, 社会福祉学部, 助手 (90309930)
鈴木 義弘 大分大学, 工学部, 講師 (30244156)
雨宮 克彦 総合ケアセンター泰生の里, 総長(研究職)
三宮 基裕 九州保健大学, 社会福祉学部, 助手 (40331152)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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キーワード | 痴呆性老人 / アルツハイマー型痴呆 / 脳血管性痴呆 / 在宅生活 / 位置関係 / ユニットケア / 既存特別養護老人ホーム / 行動特性 |
研究概要 |
本研究は、痴呆性老人のなかで1・2位の比率を占めるアルツハイマー型と脳血管性痴呆を対象に、両者の生活行動特性とその違いを把握し、住宅および施設に代表される居住空間整備における課題を指摘し、行動特性に配慮した整備の基本的な方向を示したものである。加えて、近年、特別養護老人ホームにおいて導入が推奨されているユニットケアについて、その導入の実態と、今後、導入していくために必要な建築計画的課題を示したものである。 そのために、まず施設(特別養護老人ホーム:痴呆専門・一般特養)における両者の生活行動を追跡し、多変量解析により、両者の特性と差異を明らかにし、居住空間整備における配慮、なかでも両者で異なる配慮の必要性を指摘した。 さらに、既存施設において、ユニットケアを導入する場合に空間的に対応する介護ユニットの形成状況と痴呆性老人と一般老人の生活領域の区別の実態を明らかにし、既存施設へのユニットケア導入の困難性と、それに替わる新たな形態の必要性を指摘した。 住宅については、痴呆性老人の生活行動と家族(とくに介護者)との関係に注視した住み方を調査し、痴呆性老人の行動特性による在宅生活への影響と、それに対する両者の生活拠点の変化による対応などから、住み方の工夫および住空間整備の課題についてまとめた。加えて、痴呆発症後からの両者の生活がどのように変化していくのかを明らかにし、住宅における建築計画的課題を明らかにした。
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