研究課題/領域番号 |
10450301
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
小野 嘉夫 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10016397)
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研究分担者 |
馬場 俊秀 東京工業大学, 工学部, 助教授 (50165057)
鈴木 栄一 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (90183417)
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キーワード | 固体塩基 / カルボアニオン / アルミナ / カリウムアミド / シリルアセチレン / ノーアルキン |
研究概要 |
(1) 1-アルキンとトリメチルシリルアセチレンとの反応 種々の塩基触媒を用いて1-アルキンとトリメチルシリルアセチレンまたはジエチルシランとの反応を行った。。触媒にはアルミナ担持カリウムアミド又はフッ化カリウムの他に、アルミナ担持アルカリ金属水酸化物を用いた。 これらの触媒を用いると選択的にアルキニルシランが生成した。例えば、40℃で1時間でアルミナ担持フッ化カリウム触媒では、フェニルアセチレンを反応させると、それに対応するアルキニルシランが93%の収率で生成した。 触媒調製時の排気温度の影響や担持量は、アルキニルシランの収率に大きく影響した。すなわち、フッ化カリウムを2.5mmol/g-Al_2O_3担持した触媒を300℃で排気したとき、最も高い活性を示しした。 (2) アルキルベンゼンとジエチルシランとの反応 アルキルベンゼンのベンジル位のプロトンの酸性度は1-アルキンのプロトンの酸性度に比べてかなり低い。300℃で排気したアルミナ担持カリウムアミドを用いると、トルエンとジエチルシランとが反応によって、ベンジルジエチルシランが生成した。その収率は56℃で20時間で、73%であった。さらに、アルミナ担持カリウムアミド触媒はベンゼンを活性化することができた。すなわち、40℃20時間で、ジエチルフェニルシランが7%生成した。 こうした実験結果は、ルミナ担持カリウムアミドは超強塩基性を示す回体塩基触媒であることを示唆している。
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