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1999 年度 実績報告書

酸化物電極による電気化学キャパシタの抜本的大容量化

研究課題

研究課題/領域番号 10450321
研究機関信州大学

研究代表者

高須 芳雄  信州大学, 繊維学部, 教授 (50035078)

研究分担者 杉本 渉  信州大学, 繊維学部, 助手 (20313843)
村上 泰  信州大学, 繊維学部, 助教授 (90219907)
キーワード電気化学キャパシタ / カーボンブラック / スーパーキャパシタ / 酸化バナジウム / 炭素 / 擬似二重層容量 / 酸化ルテニウム / 酸化モリブデン
研究概要

今年度は、MoO_3/C電極、Ti-V-W-O/Ti系電極、Ru-V-O/Ti電極それぞれの、電気化学キャパシタ用電極としての特性を、主に各電極の擬似二重層容量の測定により評価し、次の知見を得た。
1.電気伝導性に劣るMoO_3でも、カーボンブラック粉末のような電気伝導性高表面積炭素材料と強固に界面複合化(高分散担持)すれば、MoO_3の特徴を生かした電極として利用できる。
2.MoO_3/C電極のプロトン吸・脱着能を利用して、大容量電気化学キャパシタ用電極を開発できる可能性がある。
3.本研究者らが前年度に発見したTi-V-W-O/Ti系酸化物被覆電極の大きな擬似二重層容量の発現要因は、ルチル(TiO_2)に固溶した4価のバナジウムイオンである。
4.Ti-V-W-O/Ti系酸化物被覆電極では、酸化タングステンは、バナジウムイオンがルチルに固溶するのを助ける役割をする。
5.Ru-V-O/Ti電極は、10万回以上のサイクル寿命を有する。
6.ルテニウム系酸化物電極で最も大きなキャパシタンスを示すRu-V-O/Ti系電極の電荷蓄積量と表面積測定によると、電荷蓄積量の70%は電気二重層と表面吸着によるものであり、残りの電荷は、ミクロ孔または酸化物の内部への水素の吸収によるものである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yoshio Takasu, T. Ohnuma ら他2名: "Pseudocapacitance of Molybdenum Oxide Particles Highly Dispersed on Glassy Carbon Surface"Electrochemistry. 67・12. 1187-1188 (1999)

  • [文献書誌] Yoshio Takasu, Yasushi Murakami: "Design of Oxide Electrodes with Large Surface Area"Electrochimica Acta. (掲載決定).

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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