研究課題/領域番号 |
10450360
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子構造物性(含繊維)
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
宮田 清蔵 東京農工大学, 大学院・生物システム応用科学研究科, 教授 (90015066)
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研究分担者 |
戸木田 雅利 東京農工大学, 大学院・生物システム応用科学研究科, 助手 (30301170)
渡辺 敏行 東京農工大学, 工学部, 助教授 (10210923)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | ポリ-γ-ベンジル-L-グルタメート / ポリペプチド / SHG / 非線形光学効果 / コレステリック液晶 / 高分子液晶 / 極性ネマチック構造 / キラル極性ネマチック液晶 |
研究概要 |
リオトロピックコレステリック液晶を形成するポリ-γ-ベンジル-L-グルタメート(PBLG)およびその誘導体を合成した。極性構造発現において重要な因子となる分子量はN-カルボン酸無水物(NCA)法によって重合し、分子量分散1.1程度のポリマーを得た。双極子モーメント及び分子超分極率の計算を量子化学計算によって行った。双極子モーメントは重合度に比例し、くり返し単位あたり4デバイであった。PBLGを溶液キャストし、徐々に溶媒を蒸発させることで、ピッチが連続的に変化するコレステリック構造を持つフィルムが作製できた。そのコレステリックフィルムにレーザー光を入射したところ、コレステリックらせんピッチがSHG波長に等しいところでのみSHGが確認された。また、入射光を直線偏光・円偏光したところ、SHGの有無、およびSHGの偏光特性に違いが生じた。さらにコレステリックのらせんセンスが逆となるポリ-γ-ベンジル-L-グルタメート(PBLG)のコレステリックフィルムを用いた場合、PBLGとは対照的な実験結果を得た。キラル極性ネマチック液晶のSHGの振る舞いは、強誘電キラルスメクチック液晶でのらせん帰還分布型キャビティー効果とはまったく異なるものである。
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