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1998 年度 実績報告書

ポリペプチド・コレステリック液晶のらせんキャビティによるSHG増幅効果と強誘電性

研究課題

研究課題/領域番号 10450361
研究機関東京工業大学

研究代表者

渡辺 順次  東京工業大学, 工学部, 教授 (90111666)

研究分担者 川内 進  東京工業大学, 工学部, 助手 (80204676)
竹添 秀男  東京工業大学, 工学部, 教授 (10108194)
キーワードポリペプチド / コレステリック液晶 / らせん構造 / 二次の非線形光学効果 / らせん分布型キャビティー効果 / 極性構造 / 強誘電液晶
研究概要

ポリ(γ-ベンジル L-グルタメート)をNCA化法により合成し、分子量12万のものを得た。また、HPCL分取システム装置を用い、分子量分布1.3程度のものを分取し、試料とした。らせん分布型キャビティーによるSHG増幅効果を観測するためまず最初にキャストフィルム中にコレステリックらせんが定量的に残存する溶媒系を確立すべく、多種の溶媒系を探索した結果、ベンジルアルコール系60〜70℃でキャストしたフィルム試料が最適であることを明らかにした。また、この試料はキャスト中に温度勾配を与えることで、フィルムに300nm〜700nmのらせんピッチを持つコレステリツクらせんが固定できることが判明し、レーザー光照射によるSHG光の観測により、SHG光の波長とらせんピッチが一致する時著しい増幅効果(100倍程度)が認められ、らせんキャビティー効果があることが判明した。このことは、ポリップチドコレステリック液晶が極性コレステリック液晶であることを示すものである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] J.Watanabe: "Polar Structure in Polypeptide Cholesteric Liquid Crystals Evidenced from Observation of SHG due to the Helicaidal Cavity Effect" Macromolecules. 31・7. 5937-5939 (1998)

  • [文献書誌] 渡辺順次: "大きな双極子モーメントを有する棒状高分子における極性ネマチック液晶" 固体物理. 34・2. 39-46 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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