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1998 年度 実績報告書

イネ数種野生種間の第4染色体長腕末端領域の精細な比較遺伝学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 10460007
研究種目

基盤研究(B)

研究機関岡山大学

研究代表者

前川 雅彦  岡山大学, 資源生物科学研究所, 助教授 (00142703)

キーワードイネ / 野生種 / Oryza longistaminata / 地下茎 / Ig / 連鎖
研究概要

イネ野生種間における染色体4のlg座近傍の比較遺伝学的解析を行うため,1g座近傍の遺伝子を探索した.その結果,野生種Oryza longistaminataの有する地下茎を支配する遺伝子がlg座近傍にあることが明らかになった.すなわち,野生種Oryza longistaminataの地下茎は急な傾斜地での陸稲生産地帯にあって,4〜5年の株確立において必要な形質であると指摘されている(IRRI,1989).しかしながら,O.longistaminataとO.sativa間には強い生殖的隔離機構があり,それに係わる遺伝子との連鎖により地下茎のO.sativaへの導入が困難とされている(Ghesquiere,1991).しかしながら,IRRIから導入したC105204(エチオピア)とT-65lgとの間で交雑が成功し,Flはわずかに地下茎が観察された(B型).F2では,地下茎を有するものと通常の株を形成するものに分離でき,その分離比は3:1に適合した.なお,地下茎を示す個体群の中には,顕著な地下茎を示すもの(A型)とわずかに観察されるもの(B型)があった.したがって,O.lomgostaminataの地下茎は基本的には1個の優性遺伝子で制御されているものと推定し,Rhz(t)(Rhizomes)の遺伝子記号を付した.次に,Rhz(t)他の遺伝子との連鎖関係を調べたところ,C105204/T-65lg:1F2で染色体4のlgと37.9%の組換え価が得られた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Masao Iwamoto: "Evolutionary relationship of plant catalase genes inferred from exon-intron structures: isozyme divergence after the separation of monocots and dicots." Theor.Appl.Genet.97. 9-19 (1998)

  • [文献書誌] Masahiko Maekawa: "Induction of somatic mutation by ion beam irradiation in lethal chlorophyl mutant." JAERI-Review. 98-016. 68-70 (1998)

  • [文献書誌] Masahiko Maekawa: "Complexity of P1 locus encoded transcriptional factor for anthocyanin accumulation in rice" 6th Internatl.Symp.Rice Mol.Biol.,Shanghai,China.41 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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