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1999 年度 実績報告書

イネ数種野生種間の第4染色体長腕末端領域の精細な比較遺伝学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 10460007
研究機関岡山大学

研究代表者

前川 雅彦  岡山大学, 資源生物科学研究所, 助教授 (00142703)

キーワード無葉舌遺伝子 / イネ / 野生種 / 第4染色体 / 紫葉遺伝子
研究概要

本年度は、lg遺伝子と連鎖するPl遺伝子座の各対立遺伝子による組織特異性を明らかにするために、まずPl遺伝子の構造を明らかにすることを試みた.これまでの研究からPlのアリルであるPlwを用いて、典型的なmyc型転写因子をコードするcDNA(OSB1,OSB2)を得ている。今年度はゲノムライブラリーのスクリーニングによりOSB2のゲノミック構造を決定した。その結果、OSB2には約7kbと13kbの非常に長いイントロンが含まれた特異な構造をしていることが明らかとなった.
さらに,インド型イネI-102からlg+-Pli領域を台中65号に導入したBC7F1で不稔が生じることが判明した.しかも,全F1個体が半不稔を示しているため,細胞質雄性不稔の可能性が考えられた.これらの自殖後代BC7F2において,lgの分離を調べたところ,いずれも過少分離となった.これらのことから.I-102由来のlg+-Pli領域にはI-102由来の雄性不稔細胞質に対して,部分的に稔性を回復させる遺伝子があって,この遺伝子がlgと連鎖していることが推定された.
一方,lg遺伝子解析も試みた.まず,イネとトウモロコシのシンテニーからイネのlg遺伝子はトウモロコシのlg1遺伝子とオーソログであると推定された.そこで,既に単離されているトウモロコシのlg1の3'末の塩基配列を基にプライマーを設計し,台中65号のゲノミックDNAを鋳型に増幅させた.その結果,設計したプライマーで増幅した断片は722bpで,イントロン2個を含んでいた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 坂本 亘,前川雅彦: "アントシアニン生合成の制御系"育種学最近の進歩. 41. 57-60 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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