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1999 年度 実績報告書

遠隔位にある不斉を識別する不斉蛍光誘導化試薬の開発とその展開

研究課題

研究課題/領域番号 10460046
研究機関東北大学

研究代表者

大類 洋  東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (20100050)

研究分担者 赤坂 和昭  東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (10201881)
キーワード遠隔位不斉識別 / メチル分岐キラルカルボン酸 / OH基用蛍光性不斉誘導化試薬
研究概要

第一世代の試薬として既にカルボキシル基から7位までのメチル分岐不斉をHPLCで識別できる2A1P-OTf,12位まで識別出来る1A2P-OTfを開発したが、本年度は更に遠隔位の不斉識別を期待して第二世代の試薬として光学活性な2-(アントラセン-2、3-ジカルボキシイミド)-シクロへキサノール(ACyH-OH、1)を開発した。1は期待通りカルボキシル基から17位までのアンテイソカルボン酸のエナンチオマーをHPLCで識別出来、フェムトモルレベルでの検出が可能であった。 光学異性体間の溶出順序は12位までは全ての試薬とも同じ規則性であったが、13〜17位では規則が逆転することが分かった。1を用いてを用いて渦鞭毛藻から単利された新しいセラミドに含まれる脂肪酸の15位の分岐メチルの立体化学を(R)と決定した。
*酸基から遠隔位にある不斉を識別する試薬として2、3、4-tri-O-アセチル-6-デオキシ-6-(アントラセン-2、3-ジカルボキシイミド)-α-D-グルコピラノシルブロミド(2)および2-(アントラセン-2、3-ジカルボキシイミド)シクロヘキシカルボン酸(3)を創製した。2,3ともは簡単なキラルアルコールを用いた実験では^1H-NMR,HPLC両者において良好なキラル識別能を有することを明らかとした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Ohrui,K.Akasaka: "Enatiomeric Separation of Branched Fatty Acids after Conversion with trans-2-(2,3-Anthracenedicarboximido) cyclohexanol, a Highly Sensitive Chiral Fluorescent Conversion Reagent"Biosci. Biotechnol. Biochem.. 63・7. 1209-1215 (1999)

  • [文献書誌] 大類洋、赤坂和昭、今泉啓一郎: "蛍光不斉誘導体化試薬による分岐脂肪酸の遠各位不斉識別"分析化学. 48・12. 1085-1094 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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