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2000 年度 実績報告書

食物繊維による大腸がんの発生・増殖抑制作用の解析と高機能性繊維の設計―化学的、遺伝子工学的、免疫組織化学的手法の連携

研究課題

研究課題/領域番号 10460053
研究機関北海道大学

研究代表者

原 博  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (70198894)

研究分担者 石塚 敏  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助手 (00271627)
キーワード大腸がん / 異常クリプト / 放射線 / 発がん剤 / 食物繊維 / 大腸発酵 / 過酸化脂質
研究概要

大腸がんは、日本においても発症頻度が増加しており、特にその発症に関与する主な因子が食事であることより、食品科学、栄養科学的アプローチは重要である。食物繊維による大腸がん発症頻度の抑制は、疫学的には相関が見られるが、実験的化学発がんの抑制に関しては必ずしも一致した効果が得られていない。これは、使用する発がんモデルの問題に起因すると考えられる。昨年度は、下腹部への低レベルのγ線(60Co)反復照射による多重異常クリプト(大腸がんの前がん病変)の発生に対して、発酵性の高い食物繊維の作用はapoptosisが関与していることが明らかにされた。本年度、これと対比するため化学発ガン剤を使ったモデルに対して、種々の食物繊維、およびその発酵産物の作用を検討した。この結果、発酵性の低い水溶性食物繊維の摂取は、前投与においてのみ、大腸がん前がん病変の形成を抑制すること。大腸発酵産物である酪酸は、化学発ガン剤による大腸がん前がん病変の形成を抑制することを、in vivoで初めて明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nagai Takumi: "Dietary sugar beet fiber prevents the increase in aberrant crypt foci induced by gamma-irradiation in the colorectum of rats treated with an immunosuppressant"Journal of Nutrition. 130・7. 1682-1687 (2000)

  • [文献書誌] Ishizuka Satishi: "Dietary sugar beet fiber ameliorates diarrhea as an acute gamma-radiation injury in rats."Radiation Research. 154・3. 261-267 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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