研究課題/領域番号 |
10460062
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
梶 幹男 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00152645)
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研究分担者 |
芝野 博文 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00143412)
大橋 邦夫 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (40203898)
井出 雄二 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90213024)
山本 博一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70174810)
八木 久義 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (80191089)
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キーワード | 森林生態系 / 動態 / 長期プロット / 胸高直径成長 / 樹高成長 / 森林帯 / 統一調査基準 / 微気象 |
研究概要 |
東京大学農学部附属の全7地方演習林(研究所・試験地を含む)において、長期生態系森林プロットを設置し、枯木を含む樹木の計測を行い、森林動態の長期モニタリングを開始した。北海道および秩父演習林では、既存の大面積プロットでの調査を発展させ、残る5演習林・研究所・試験地では新規プロットにおいて、同じ調査法により胸高直径4cm以上の樹木の胸高直径と樹高の測定と、一部では位置図の作成を行った。北海道演習林では、トドマツ、エゾマツ、シナノキ、ダケカシバなどからなる面積36.25haの前山プロットにおいて、第2回目の測定を行った。5年間の変化は、わずかであった。秩父演習林では、イヌブナ・ブナ・コメツガなどからなる面積16.5haの赤沢プロットにおいて、樹木調査区域を約7haまで拡張し、胸高直径と樹幹長を測定するとともに位置図を作成した。千葉演習林は暖帯林の面積2haの楢ノ木台プロットを再設定し、胸高直径を測定し、昭和15年の間伐等施業後の位置図と現状の対照作業に入っている。同演習林では、シカの生息密度が高く、シカ防御柵を設置してシカの森林植生への影響評価も行う。愛知演習林はアカマツ・コナラ・ヒノキ等からなる面積0.5haの暖温帯都市近郊林に赤津プロットを、南北の谷に分けて新設した。富士演習林はカラマツ植林の上木下に再生するミズキ、ウリハダカエデ、ミツバウツギ等からなる冷温帯林にまず0.25haのプロットを新設し、胸高直径と樹高の測定および樹木位置図の作成を開始した。また、小型温度ロガーによる、林内微気象の観測を始めた。樹芸研究所は、スダジイ、クスノキ、サクラ、ハゼノキ等からなる旧薪炭林の暖帯二次林に面積1haの青野プロットを新設し、胸高直径と樹高測定、位置図の作成を完了し、林内の気温測定も開始した。田無試験地は、アカマツ、コナラ、クヌギ等からなる暖温帯都市林に面積0.41haのプロットを新設し、樹木調査を終えた。
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