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1999 年度 実績報告書

樹木細胞の拡大・成熟の物理機構

研究課題

研究課題/領域番号 10460072
研究機関名古屋大学

研究代表者

奥山 剛  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (00023482)

研究分担者 渡辺 拡  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助手 (20293714)
吉田 正人  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助手 (30242845)
山本 浩之  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (50210555)
寺沢 実  北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (50003124)
キーワード肥大成長 / FE-SEM / 膨圧 / 日周期 / 光周期 / キシラン抗体 / 細胞壁
研究概要

この研究の目的は、日照の日周期に起因する形成層細胞の膨圧の変動が、細胞壁形成過程における細胞壁の物理的伸縮を生じさせ、その物理的な細胞壁の伸縮がリグニン、ヘミセルロースの沈着に影響することを検証することにある。
昨年度はグロースチャンバーの中で、通常の日光より660nmの波長をLED-Rで増加させた人工光を用いてスギ苗を生育させ、接線ひずみの光周期を測定した。その結果、接線ひずみの光周期は確実に検出された。ひずみの日周期は日光のそれの約半分で圧縮あて材が形成された。赤系統の光は、樹木の肥大成長とともにリグニン沈着を促進する効果がある。などが判明した。今年度は、それらの条件で成長拡大した細胞の大きさを比較した。その結果、細胞壁の肥厚に長波長の光が関与していることが推察された。
また、細胞壁成分の堆積日周期を明らかにするために、キシラン抗体による染色法を用い日中及び明け方に採取した成層帯細胞壁表面のキシランの可視化を試みた。そして、二次抗体に銀を付着させてFE-SEMで観察することが可能となった。この方法によって、ミクロフィブリル以外の堆積物がヘミセルロースであることが判明すると期待される。すでに、ミクロフィブリルの堆積に予測通りの日周期があることは確認しているので、この結果が得られれば、細胞壁主成分の堆積に日周期があることが完全に証明されると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masato Yoshida et al.: "Investigation of change in tangential strain on the inner bark of the stem and root of Betula platyphylla var. japonica and Acer mono during sap season"Journal of Wood Science. 45. 361-367 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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