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1998 年度 実績報告書

魚類の培養肝細胞によるビテロゲニンの合成に及ぼす水圏汚染物質の抑制作用とその機構

研究課題

研究課題/領域番号 10460078
研究種目

基盤研究(B)

研究機関北海道大学

研究代表者

麦谷 泰雄  北海道大学, 水産学部, 教授 (50001615)

研究分担者 森 司  北海道大学, 水産学部, 助手 (60241379)
キーワードビテロゲニン / アルミニウム / エストロゲン / 環境汚染 / 細胞培養 / カルシウム / mRNA
研究概要

ニジマスの肝細胞培養法を改良し、エストロゲン(E_2)添加によりビテロゲニン(VTG)がin vitroで合成・分泌されることを確認後、本法を用いて平成10年度は次の結果を得た。1. Alは培養肝細胞の生存率(70-95%)に影響がなかった。
2. E_2(5×10^<-6>M)により誘導されたVTGをSDS-PAGEで分析し、定量したが、培地にAl(10^<-6>-10^<-5>M)を添加することによりVTGの合成は濃度依存的に抑制された。VTG以外の肝細胞由来のタンパク質に対するAlの影響はなかった。
3. Caはin vivoでAlによる傷害を軽減することが知られている。しかし培地のCa濃度を増加してもAlによるVTG合成抑制作用は変わらなかった。
4. E_2により肝細胞のVTG合成がプライムされている培地にAlを加えることによっても、VTG合成は抑制された。
5. VTGのmRNAの発現にAlがどの様に影響及ぼすか検討中であり、予備的知見では、AlはmRNAの発現を抑制するようである。この実験は次年度に継続し、詳細に調べる予定である。
以上の結果から、VTGは他のタンパク質に比べてAlに対する感受性が高いく、Alは特異的にVTGの合成を抑制することが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Mugiya Y.: "Inhibitory effects of aluminium on vitellogenin induction by estradiol-17 β in the primary culture of hepatocytes in the rainbow trout Oncorhynchus mykiss" General and Compartive Endocrinology. 109(1). 37-43 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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