研究概要 |
本年度の研究実績の概要を以下にまとめた。 1. 夜間可視衛星画像の収集・処理 OSL夜間可視画像について、1994年から1998の5年間から日本海および三陸沖が晴れている画像を検索し、その内1994年,1995年,1996年の3年間のケーススタデイに必要なデータを米国海洋大気庁から入手した。それらの夜間OLS可視画像処理をおこなった。 2. 衛星海面温度画像・海色画像の収集・処理 OLS画像と同時に得られた1996年と1997年のノア衛星およびみどり衛星の海面温度・海色画像処理をおこなった。 3. 衛星データ総合処理システムの開発・構築 1.、2.の衛星データを本年度申請のパーソナルコンピュータ上に入力し、本年度申請の地理情報システムソフトウェアArcView3を用いて漁船分布を抽出できるようにした。4. 漁船分布データベースの作成夜間可視画像を利用してスルメイカ・サンマ漁船の分布位置を抽出したデータベースの構築を開始した。 5. サンマ・イカ漁船分布の統計処理・解析 重心位置などを算出して漁船の分布様式を数量化し、統計処理ソフトウェアSプラスを用いて、空間相関解析を試みた。 6. 漁船分布と海洋環境との相関解析 どのような海域に漁船が集中分布するか、1994年,1995年,1996年の3年間のうち3ケ月について解析した。その結果、スルメイカ漁船よりサンマ漁船の方がより海洋前線などの環境要素に敏感に分布する傾向がみられた。
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