研究分担者 |
増田 佳昭 滋賀県立大学, 環境学部, 助教授 (80173756)
野見山 敏雄 東京農工大学, 農学部, 助教授 (20242240)
中島 紀一 鯉渕学園, 教授
渋谷 長生 弘前大学, 生命科学部, 助教授 (60216033)
楠本 雅弘 山形大学, 農学部, 教授 (10195448)
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研究概要 |
1,昨年度に引き続き農業協同組合の販売事業方式として「一国二(多)制度」について調査研究をし、その成果を『これからの農協産直―その「一国二制度」的展開―』として出版した。農業協同組合(JA)の市場向け出荷を中心とする共販と、消費者と直接結びつく産直が、相互に発展するような事業方式のあり方を考究したものである。活力に富む環境保全型農業の実践者を農協組織に包摂するためには、これまでの単一共販組織では困難であること、志を同じくする仲間(組合員)と自由に販売活動が出来る「場」として社会主義中国の中にあって経済活動の自由が保障されている経済特区香港のような扱いがふさわしいことを明らかにした。 2,産直産地の新しい展開状況についての調査を実施した。先進産地では「有機農産物の認証」(山武農協睦岡支所)、国際的な環境改善のためのシステムであるISO14001(米澤郷牧場)、ハッシプなどの認証に挑戦し始めている。環境保全型農業の今日的な到達点を示すものであろう。調査研究の成果は2000年度に出版予定である。 3,全国の主要な産直産地組織1260のリストを作成し、アンケート調査を実施した。これだけの産地組織を対象としたアンケート調査は皆無であり、回収が終わりしだい集計・分析し、その結果は出来るだけ早く公表する予定である。
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