研究課題/領域番号 |
10460101
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
祖田 修 京都大学, 農学研究科, 教授 (40081111)
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研究分担者 |
大原 興太郎 三重大学, 生物資源学部, 教授 (70024586)
本城 昇 埼玉大学, 経済学部, 教授 (10282419)
中川 聰七郎 愛媛大学, 農学部, 教授 (90263962)
末原 達郎 京都大学, 農学研究科, 助教授 (00179102)
乗本 秀樹 三重大学, 教育学部, 教授 (20144222)
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キーワード | 農村と都市 / 交流と結合 / 上・下流関係 / 地域政策 / 国土政策 |
研究概要 |
農村は、農村民はもちろんのこと、都市民のふるさとである。同時に都市拡大・工業化の時代を経て久しく、都市もまた都市民にとってのふるさとの意味をもっている。それでもなお農村は都市民にとって、その奥底にあるふるさとである。いわば農村は人類のふるさと、人間のふるさととして存在し続けるであろう。農業・農村は人間の場所と言えよう。このような問題意識に立って、表記10余名の分担者および大学院生の参加のもとに、各々調査地を設定し、3年間調査研究を進めてきた。 その結果、別冊『都市・農村の交流と結合-21世紀に向けた都市・農村関係論の構築』に示すような、多くの研究成果が得られた。農村空間・農村生活の変容過程と意味、高齢者・女性・若者の農村観や都市観、鳥獣害問題や林・漁業問題を通しての人間と自然の関係、都市・農村をつなぐ地域振興戦略、新たな都市・農村交流等の実態が明らかにされた。 さらに、都市・農村交流研究の方法、都市・農村関係論の歴史的経緯にもせまり、21世紀における都市と農村のあり方、人間の場所、人間と自然の共生の場所としての農林漁業・農山漁村の方向を見定めることができた。今後この研究成果を、より広く公開、公刊する予定である。そして、本研究を土台に、このテーマの研究をより一層深化させていくこととしたい。改めて科学研究費の授与に感謝するものである。
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