研究課題/領域番号 |
10460103
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
細川 允史 酪農学園大学, 酪農学部, 教授 (70295898)
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研究分担者 |
甲斐 諭 九州大学, 農学部, 教授 (70038313)
藤田 武弘 大阪府立大学, 農学部, 講師 (70244663)
尾碕 亨 酪農学園大学, 酪農学部, 助教授 (70275486)
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キーワード | 卸売市場 / 情報システム化 / コンピュータシステム / ベジフルシステム / フローラシステム / EOS(電子データ発注) / セリ入力電子化 |
研究概要 |
本研究は卸売市場における情報システム化の現状と課題を目的としている。10年度は、青果市場、水産市場、食肉市場、花き市場の部類および青果市場においては地方ごとに分担して卸売市場における情報システム化の現状についての把握に努めた。 全体として卸売会社についてはコンピューターシステムは全ての会社に装備されている。その利用の方法については、(1)取引後の取引データの入力、(2)取引データの出荷者への送信(青果のべジフルシステム、花きのフローラシステム)、(3)買い手側業者(組合)への請求処理、(4)社内経理処理、などが共通している。ただし、水産市場や食肉市場においては産地へのオンラインシステムによる取引データ送信はまだ装備されていない。 仲卸業者においては、経理処理のためのコンピューターはほとんどの店で導入されているものの、まだ手作業による経理処理をしている店も存在する。量販店からのEOS端末が入っている店は少ない。まだ、その利用度も低い。 部類ごとの特徴としては、青果市場においてはセリ比率が低い中部、関東、東北の卸売市場においてはセリ入力の電子化については効率が悪いために開発が熱心ではない。ただし、東京築地市場など、OCR方式を採用している市場もある。セリ比率が高い関西市場においては、神戸市場や大阪東部市場においてセリのコンピューター直接入力が試行されている。福岡市場においではセリデータそのものをOCR用紙に直接記入することで、省力化と処理の迅速化を図っている。 水産市場においては、仙台市場でセリ現場で直接入力が実用化されている。食肉市場、花き市場については、大型市場ではコンピューターによるセリがー般的である。 今後は、川上(産地)、川下(小売側)とのシステムのつながりを調査する予定である。
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