研究課題/領域番号 |
10460104
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
堀口 健治 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (80041705)
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研究分担者 |
寺本 千名夫 専修大学, 北海道短期大学, 教授 (40258710)
豊田 隆 東京農工大学, 大学院, 教授 (00142836)
甲斐 諭 九州大学, 農学部, 教授 (70038313)
磯田 宏 佐賀大学, 経済学部, 助教授 (00193392)
加瀬 良明 新潟大学, 農学部, 助教授 (00204412)
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キーワード | 無菌包装米飯 / 有機農産物 / 寡占化 / 系列化 |
研究概要 |
第2年度の平成11年度は、ひき続いて日本の食品産業の動向を示す統計加工・処理を行ったが、同時に商社関係者から日本の食品企業の海外進出の動向や経営内容について聴きとりを行った。 合同調査としては、新潟県下の佐藤食品工業、片山食品、亀田製菓の各社、工場訪問を行った。とりわけ佐藤食品工業の無菌包装米飯および切りもちの技術のコンセプトが注目された。家庭で炊くゴハンと同じ仕組みで機械化し、限りなく家庭の味を維持しながら、半年はもつ包装米飯は、他社の大量生産・コスト低下の米飯に対して、小売値は高いにもかかわらず、トップシェアを維持させることを可能とした。しかし一方で、正月の鏡もちは表面はプラスチック成型でその中に切りもちを入れる方式は、他方で日本の伝統形式を維持しながら、ナカミは切りもちという考え方の転換を行っている。平成10年度調査したコンビニを主とする"川下"からの食品市場再編成に対して、メーカーからの新たな対応であるように思われる。さらに有機農産物や関連商品は、農業経営レベルからの食品市場への新たな関わり方に関係するので、寡占化、系列化の内容をさらに具体的に問えるものと思われる。
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