研究課題/領域番号 |
10460109
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
西山 壮一 山口大学, 農学部, 教授 (80036045)
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研究分担者 |
加治佐 隆光 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (60177376)
谷 宏 鳥取大学, 農学部, 助教授 (80142701)
深田 三夫 山口大学, 農学部, 助教授 (20116750)
矢野 友久 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (80032085)
日下 達朗 山口大学, 農学部, 教授 (50038238)
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キーワード | かんがい / 曲がり管 / 流量計 / ため池 / 放射温度計 / 漏水探査 / 土壌水分 / 波長別分析装置 |
研究概要 |
1. 曲がり管を用いた流量計の水理特性 市販のいわゆるエルボ管で且つバイパス回路を結ぶ位置が同じ角度でなくとも、本管の流量とバイパス回路の流量は比例することが明らかとなった。このことは、曲がり管の工作の容易な位置にバイパス回路を作れば良いことを意味し、さらに低コストとなる。 なお、まがり管を用いた流量計の現場における諸課題の検討であるが、国際協力事業団の方で、本研究の成果をルーマニアの現場で応用することとなった。研究代表者は本年、3回目の技術指導のためにルーマニアを訪問し、かんがい現場における諸課題を克服して、現場レベルの規模で、ルーマニア農業工学研究所およびほ場において、曲がり管を用いた流量計の有用性を確かめることが出来た。 2. 放射温度計を用いたため池の漏水の探査 山口県では平成9年台風により、ため池の堤防決壊という重大事故が発生した。低コストで、堤防決壊を予知することは重要且つ緊要な課題である。 まず、裸地ほ場で、種々の土壌水分に対して、放射温度計の反応を調べた。その結果、水分には応答し、漏水探査が可能であることがわかった。しかし、現場は植生がある。今後はこの影響を検討する。 3. 波長別分析装置による土壌水分の測定 波長帯によって、分解能が異なるが特定の波長帯を使えば、土壌水分の測定が可能である。ただし、同じ土壌で水分量のみが異なる場合であった。ただし、表面に堪水が部分的にもない程度の少ない水分量であった。
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